穴の底の子ども

アダルトチルドレンの治療でよく重要視されるインナーチャイルド。
私も自分を見つめてみましたが、なかなかその存在を感じることはありませんでした。

けれど、先日の夜、寝る前にふっとある光景が見えました。
それがインナーチャイルドなのかはわかりません。ただ、寂しくて苦しい光景でした

歩道の真ん中に深い穴が開いていました。まるでマンホールの蓋をし忘れたような丸い縦穴です。
光りもわずかにしか差しこまない、その穴の底で子どもが立っていました。
子どもは4~5歳くらい、短い髪にズボンで、男の子にも女の子にも見える姿は、幼いころの私に似ている気がしました。
その子は真っ暗な穴の底から歩道にいる私をじっと見上げています。
泣きもしない、笑いもしない、穴を登ろうともしない。無表情にただじっと見ているだけです。

私はその子どもを見つけた瞬間、穴の中に飛び込んでいました。
ぎゅうとその子を抱きしめると、子どもの体は冷え切っていました。
子どもは私が表れても顔色一つ変えず、ただじっと見ているだけ。視線は向けられているけれど、本当に見ているのかはわからない、ぼんやりした目でした。

私はその子を連れて穴の底から登ろうとしましたが、壁はコンクリートでざらざらとしているものの、手を掛けられるところなんてありません。
ジャンプしても上には到底届きません。
結局私は穴の底で、その子どもと一緒に空を見上げることしか出来ませんでした。

この子どもはインナーチャイルドなのでしょうか。よくわかりません。
ただ、子どもは何の反応も見せてはくれませんでした。
せめて泣いてくれたら、喚いてくれたら、そう思うけれど、私だったら出来ないなと思いました。

この光景を覚えておこうと思い、こうして文章として書き記してみました。
何か今後の自分の役に立つと良いな。

アダルトチルドレン、ノンセクシャル、HSP。 そんなわたしが抱える生きづらさを少しでも緩和しようと試行錯誤しています。 思いを綴ったり、色々なものに手を出したり。 今日の私が感じたことを否定しないことを念頭に置いて、のんびりとやっています。

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